2018年06月13日

奴隷姉妹 恥辱の生き地獄



奴隷姉妹 恥辱の生き地獄
殿井 穂太 (著)

内容紹介
清楚で可憐な美しい少女たちは、邪悪な兄により牝として調教され……

長年引きこもっていた有樹の欲望が暴走しはじめた。
それはイノセントな二人の妹に向けられることになる。
まず清楚で巨乳の麻里がターゲットに。
さらに成長途上の絵莉も奸計にハマってしまう。
妹たちは涙にむせぶが、一方で快楽に目覚めはじめ……。

新人さんの新刊を読みました。
タイトルからわかるように、姉妹物です。
視点は一人称的三人称の視点で、引き籠もりのアニキ、高校生の長女、中学生の次女、隣の家の小学生男児とそれぞれ変わっていきます。全員、等身大で魅力的なのですが、特に次女の視点がリアルで引き込まれました。
男でも、ああ……そんな経験あるあるっていうような描写や心情がさりげなく散りばめられており、次女に肩入れしたくなりました。

それに文章も構成も巧みです。
冒頭はとても短く切ってポンポンと改行しており、最初は「おいおい、これってすっかすかの本なんじゃないか?」と心配していたほどです。
ですが、すぐに杞憂だったことがわかりました。この作家さんはきっと意図的にやってます。
この冒頭って目から鱗だったのですが、ひょっとして立ち読みを意識しての技法だったのではないでしょうか?
つまり、すぐに行が進むから物語が展開するということは、立ち読みしやすいはずなんです。
そして、エロ場面まで誘導すると形容詞がようやく出てきて、ねっとりとした描写に変調していくんです。まるでもう離さないぞと作者の意図が見えてくるようでした。
しかし、このリズム感……私にないものだから本当に驚き、そして、嫉妬しました。

驚きは冒頭だけでなく、構成も素晴らしく、まさかの展開に驚かされました。
これはぜひ作品を読んで驚いて欲しいです。

それでいて、新人らしく遊び心や野心も感じられました。
たとえば、忖度という言葉を使っていたり、以前、どこかで私が書いたような気がしますが、官能小説のメインヒロインのバストサイズってFカップが最大だと思っていたのに、Gカップをだしてきやがったのですよ。
いやぁ、時代の流れをはっきりと感じましたね。

そして、さらに今回の『奴隷姉妹 恥辱の生き地獄』で何がすごいかって大柴さんの表紙です。
これって今年のベストだけじゃなくて、歴代でも上位に入るんじゃないでしょうか?
あと、あとあと、パンティをずらして、こんなに露出したイラストってマドンナでは何年ぶりですか?
もっと攻め攻めにして書店を困らせるようなイラストを解禁して欲しいです。
posted by 柚木郁人 at 10:38| Comment(0) | 本の紹介
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